天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
男子生徒達を端から端までぶん殴って尚飽き足らず、ダウンした彼らを更に足蹴にして暴れ狂うヤン男をよそに。

「レーヴ、レーヴッ!」

シュアは暴走するレーヴを背後から抱きかかえて止める。

「あ…」

突然の抱擁に、驚いて我に返るレーヴ。

「シュア」

「もう大丈夫だよ、僕なら平気だから…そんなに興奮するなよ」

殴られた頬は少し赤くなっていたが、それでも腫れはすぐに引くだろう。

それよりも普段大人しいレーヴが、寝起きな訳でもないのに酷く暴走する事がシュアにとっては怖くもあり、驚きでもあった。

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