天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
勿論、全てはシーザのフェロモンの為せる業。

お嬢様が意味もなく彼を捕縛したのも、二宮が何故か嗜虐衝動に駆られるのも、シーザのフェロモンの影響によるものだった。

「で…彼は如何致しましょう、お嬢様」

「そ、そうね…」

何故だか顔を赤らめて。

「どこか人気のない場所に連れ込んで、身体検査でもしましょう。この男、怪しいような気がします」

「何で身体検査ぁあぁぁっ?怪しいって何がぁあぁあぁっ?」

シーザにしてみれば迷惑な話。

が、彼のフェロモンにあてられた者はまずこう思うらしい。

『脱がせたい』と。

「さ、連行なさいな二宮」

命じるお嬢様に。

「お嬢様、僭越ながらお願いがあります」

珍しく自己主張する二宮。

「なぁに?言って御覧なさい」

「その身体検査には…私も加わってよろしいでしょうか…」

あれ、二宮、若干息が荒い?

「いいでしょう!許可します!」

「何許可しちゃってんのさぁあぁぁあぁ!」

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