STRONG WIND~青い風~
「似たようなものでしょーよ。」
あきれた感じで吐き捨てるあたしに
誠はとうとう完璧に拗ねて机に突っ伏した。
「まぁまぁ友、あんまりイジってやるなよ」
「そーだそーだぁ…。」
「調子のんな」
朋頼が苦笑いしながら
誠の背中をバシバシ叩いて励ましてる。
朋頼のせいで誠が調子に乗ったから
とりあえずガンつけといた。
「そーいうわりには、誠は友世と絡むの楽しそうだな」
「そッ!な訳ないっスよ!」
完璧にテンパってる誠はおもいっきり噛んでる。
多分悠哉は冗談で言ったのに誠は本気で捉えたみたい。
「悠哉さん、じょ冗談キツいっスよ~」なんて
口は平然と言ってるけど目は完全に目が泳いでる誠に
とりあえずあたしは聞いてないふりしておいた。
何でそこで誠が照れるのかが意味不明。
照れる所じゃないでしょーに…
純情か…アンタは。
「そういや友、こないだうちの親父から
専属メカニックにスカウトされたんだって?」
「げ…何で知ってんの…。」
「知ってるも何も、俺も親父から
お前説得するように言われてんだもん。」