Black Peace



「へぇ、リヒト達も沖縄に行くことになったんだ。」


俺の隣に並んで一緒に長い下り坂を下校してる金髪のポニーテールの少女が、興味深そうに頷く。

こいつの名前は時雨 千秋(しぐれ ちあき)。

中学三年生の時、こいつと出会い、いろいろあって現在付き合っている。
中学の頃、荒れていた俺に手を差し伸べてくれたのが千秋だった。

この聖火校で、同じ中学校出身のの数少ない仲間だ。
俺とこいつが付き合うまでにいろいろあったが、それはまた別の機会に語ろうと思う。


ちなみに千秋のクラスは一年一組らしい。


「も、てことは、お前も?」

千秋にそう尋ねると、千秋は金髪のポニーテールを揺らしながらうなずき、

「うん、私たちも沖縄に行くことになったんだよ!」

そううれしそうに言った。


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