Black Peace


「なんだ、そっちもなのか。」


俺はつまらなそうに言う。
しかし千秋は相変わらずニコニコしながら、


「リヒトが浮気しないように監視しないとね。」
と楽しそうに言った。

面白がって言ってるのか、それとも本気で言ってるのか、どっちもあり得そうだから笑い事じゃねぇ……

俺は小さく嘆息をつき、

「まったく、いやな監視役がついたもんダタタタタタタタァァ!!!」

千秋の右腕が容赦なく俺のわき腹の皮膚をつねる。
その激しい激痛が全身を走り、思わず涙目になってしまった。
ほぼ毎日このつねりを喰らってるが、慣れるもんじゃねぇな……(泣)


「今、なんてぇ?」

千秋は口元をにっこり笑わせながら可愛らしく尋ねてくるが………



「……目が笑ってねぇよ…」



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