Black Peace


「…で、柴田君は何点だったの?」


夜佐神が改めるように尋ねてくる。
恐らく木下が凍りついて微妙な空気になったとこを打開しようとしたんだろう。


が、それが裏目にでたらしく、さっきまで石化していた木下が我に返ったと思うと、


「そうだ!俺一人だけ補習なんて許さねぇ!おまえみたいな奴は大抵0点のはずだ!
潔く俺と共に補習いきだぁ!」

やかましく叫びながら俺のテスト用紙を勝手に奪い取り、乱暴に開いた。



『……っ!?』


なぜか二人は、俺のテスト用紙を開いたまま凍りついた。

そのうち、木下の方が先に、唇を震わせながら口を開いた。







「ひゃ……ひゃく……てん………?」










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