シオン
「・・・そうですか」


この声は優くん?





目に精一杯力を込める

でも
目が重い





少し開けると
あたりがぼやけて見える




茶髪・・・




口を今日初めて開ける

「なんで・・・?」

何でここにいるのだろう

あまり記憶がない



発作を起こした
までは分かるけど



そこから先が分からない

覚えてない

記憶がないのか?






「花音ちゃん起きたんだ
大丈夫?」


「うん・・・」

やっぱり優くんだ


「もう
昨日びっくりしたよ
急に苦しみだすから・・・
めっちゃ焦った」

ごめんね
また迷惑かけた


優くん・・・

「ありがとね」
助けてくれたのは
また
優くんだった
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