シオン
手に汗がにじむ


どうやっても
前に進めない



優くん
優くん
優くん!


どんどん気持ちが空回りしていく

助けて

動けない


やっぱり優くんには届かないのかな






もっとちゃんと素直に気持ちを伝えておけばよかったかな




今更後悔してもどうにもならないのに



「ちょっとまってくださいね」

ガガガッ


「よしっ
どこへ行きたいんですか?」




助けてくれたのは

いつもの優くんじゃなくて

看護師さんだった




もう
優くんは助けてくれない
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