シオン

「花音ちゃんの苦しみを
すべては分からないけど
半分にすることはできる
だからっ
すべて話せっ・・・はぁはぁ」




優くん走ってきたんだ

私のために・・・





「ごめんっ
そんな泣くほど怒鳴るつもりなかったけど・・・」



「ううん違うの
うれしい」


「うれしいっ？」




「うん・・・
自分のために
走ってきてくれる人がいて
怒ってくれる人がいて

うれしい」



「分かった
からもう全部包み隠さず話して・・・」