守られお姫様~姫と騎士たち~(仮)
こんな夜中にどうしてあそこに・・・。
ふと時計を見ると、ちょうど日付が変わっていた。
・・・よく見るとあの人・・寂しそうな顔をしてる・・・?
電気が川辺に反射しているせいか、茶色い髪に綺麗な顔立ちをしたあの人が綺麗に見えた。
「・・・あ」
目が合ってしまった・・。
まさかあんな遠くにいる人と目が合うとは思っていなかったのだ。
でもただたんにあたしを見たんじゃなくて、夜景を見たのかも・・。
どっちにしろ、目がよくてよかったのかも・・・。久しぶりにこの屋敷に住んでる以外の人を見たのだから。
「・・・そろそろ寝よ」
バルコニーの戸を閉め、ベッドに入る。
その日の夜は、その人のことを考え、気づくといつのまにか寝ていたのだった-