守られお姫様~姫と騎士たち~(仮)
そう言って、ハーブティーを受け取る。
「あったかい・・・」
「今朝は冷えますからね。それに昨晩も相当冷えていたらしいですよ」
「あ・・・」
そのことを聞き、昨晩のことを思い出す-
あの人、この街の人だよね・・・?どうしてあんな悲しそうな顔をしていたんだろう・・・。
「..さ..?.....お嬢様!」
「あっはい!」
急に今日二度目の悠に大きな声で呼ばれ、驚く。
「どうしたんですか?今日はやけにボーッとしていらっしゃいますよ?」
「・・ううん、なんでもないよ・・・ほらっ学校に行く準備しないとっ!」
「・・はい。下に車を用意させましたので仕度が整い次第、来てください。」
「うん」
「それでは・・・」
それから悠が部屋を出ていき、あたしは制服を来て、腰まである茶髪の母親譲りの癖っ毛をくしでとかし、朝食を食べ、玄関へ向かった-