SNOW
《土曜日》
この日、俺は同級生の晋也・翔・亮太と出掛けていた。
「あぁー、疲れたぁ。もう夕方だし、帰る?」
朝から大はしゃぎだった翔は、すでにお疲れのよう。
「はい、じゃあ帰りたい人っ!」
めいいっぱい盛り上げたつもりだったが、おれの声を聞いて手をあげたのは…、
俺も含めて、4人。
「はい決まりぃぃぃ!帰ろうっ!」
亮太…、完全に壊れてるなぁ。
「…なあ、竜斗。」
驚くほど小さな声で、晋也が警戒したように話しかけてきた。
「どした?急に。」
「さっきから、変な兄ちゃんがついてきてるんだけど…。」
「え?どこ?」
「なになに?」
「なに話してんの?」
「変な兄ちゃんがついてきてるんだって。」
「マジ!?どこ?」
晋也の顔が、更に曇る。
「…りゅっ……竜…斗、後ろ……。」
「へ?」
振り返ると、ジーパンにセータの、なんともラフなかっこうの兄ちゃんが立っていた。
この日、俺は同級生の晋也・翔・亮太と出掛けていた。
「あぁー、疲れたぁ。もう夕方だし、帰る?」
朝から大はしゃぎだった翔は、すでにお疲れのよう。
「はい、じゃあ帰りたい人っ!」
めいいっぱい盛り上げたつもりだったが、おれの声を聞いて手をあげたのは…、
俺も含めて、4人。
「はい決まりぃぃぃ!帰ろうっ!」
亮太…、完全に壊れてるなぁ。
「…なあ、竜斗。」
驚くほど小さな声で、晋也が警戒したように話しかけてきた。
「どした?急に。」
「さっきから、変な兄ちゃんがついてきてるんだけど…。」
「え?どこ?」
「なになに?」
「なに話してんの?」
「変な兄ちゃんがついてきてるんだって。」
「マジ!?どこ?」
晋也の顔が、更に曇る。
「…りゅっ……竜…斗、後ろ……。」
「へ?」
振り返ると、ジーパンにセータの、なんともラフなかっこうの兄ちゃんが立っていた。