SNOW
「お父さん…、そんなに怒鳴らなくても………。」

「あんたは黙っててくれ!!」

本杉も驚いて、硬直してる。

「だいたいあんた、スカウトなんて言ってるけど、悪いが俺には信用できない!あまりにも話が出来すぎてるだろ!」

「なっ……、なんなんですかその言い方!失礼なっ!!」

「ふざけるなっ!!こっちは怪しいって言ってんだよ!!」

「失礼にもほどがある!あなたは口の聞方を知らないんですか!?」

「なんだとっ!?」

父さんが本杉に掴みかかった。

「やめてくれよ!!」

とっさに、俺の口から言葉が出た。

「本杉さんにあたるなよ!」

「…竜斗君。」

「なんだ、竜斗。詐欺師の味方をするのか?」

「本杉さんは詐欺師なんかじゃない!考えてもみろよ!詐欺師が堂々と人の家に素顔さらして入ってくるか!?捕まえてくださいって言ってるようなもんじゃんかよ!」

「いや、だから…。」

「どうして父さんは人を疑うことしかしないんだよ!失礼だって思わないの!?」
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