SNOW
「子供が偉そうな口たたくんじゃねぇ!!どちらにせよ、俺はアイドルなんか反対だからな!」

「なっ…!」

「あたしも、お父さんの意見に賛成よ。」

「母さんまで…!」

「よく考えてみなさい。事務所に入るにはお金がいるの。そうでしょ?本杉さん。」

「え…?あ、まあ…。」

「竜斗。そのお金、自分で用意する?」

「…。」

「できないでしょ?そうなると、払うのは親になるの。」

「…わかってるよ。」

「それだけじゃないの。あなた、勉強はどうするの?まだ高校生なのよ?」

勉強…、またかよ。

「今の時代、学力がないと何も出来ないのよ?」

「そうだぞ。お前、大学に行くって言ってたじゃないか。」

「そうよ。アイドルなんてやってる暇ないでしょ?」

勉強、勉強、勉強…。

「…それで、子供のことを心配する親にでもなったつもりかよ。」

「…何ですって?」
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