GIVE ME your…
もう、なんて言う暇も無く、
抱き寄せられた。
全身が濡れていて、
零の自慢である髪も
ぺったりしてる。
べたついてシャツに
張り付いたネクタイが
気に入らないのか、
するりと外してしまった。
なんかそれが
色っぽいような
気がして、
今度はあたしからキスをした。
あぁ、これが
我慢出来ないって感覚ね。
あたしたちは
雨に濡れるのも気にかけずに
今日のお説教よりも
ながーいながーいキスをした。