【超短編】ワガママお嬢様、私の愛はいかがでしょう。
ワガママお嬢様。




小鳥たちが鳴く声が屋敷内に響きわたる穏やかな朝の時間・・・。


「那波ぃ〜ッ!!」


だった筈が今日は代わりにワガママお嬢様の甲高い怒鳴り声が屋敷内に響きわたったようだ。

執事、那波千鶴は今日もワガママなお嬢様に振り回されるのだろう。


『何でしょうか。お嬢様、』

「何でしょうか。じゃないわよ!」


堪忍袋の尾が切れた。とでもいうようにお嬢様、涼宮凜は執事を怒鳴りつける。


「あたし朝はホットミルクを必ず飲むのに何で今日はコーヒーなのよ!あたしがコーヒー飲めないのあなた、知ってるでしょう?!」

『・・・、失礼ですがお嬢様。』

「何よ、」


フン!と頬を膨らませて拗ねているものの執事の話を聞いてやろうとお嬢様は耳を傾けた。







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