【超短編】ワガママお嬢様、私の愛はいかがでしょう。
「〜っ、どきなさいよ!こんの、毒舌執事〜!」
『また、生意気な事を言って、お顔が真っ赤でいらっしゃいますよ?』
「うるさいわね〜っ!もう、早く離れなさいよっ」
お嬢様は執事を押しのけようと精一杯抵抗するが、女が男の力にかなうはずはなかった。
『その生意気な口は私が塞ぎましょうか。』
「は?!」
執事はぐんっとまたお嬢様に近づき、唇を押し付けた。
「〜〜っ?!」
お嬢様はまた顔を真っ赤にして、必死に執事を押しのけようとするが一向に唇をはなそうとしない。単に唇をくっつけるキスではなく、ディープなキスは激しくなるばかり。
「んっ、ぁ。」
自分の声じゃない声が出てお嬢様は恥ずかしい気持ちで胸がつぶれそうになった時ようやく唇が離れた。
『どうですかお嬢様。私の愛は、』
また妖艶な笑みを浮かべ執事はお嬢様に訪ねる。
そんな彼を見てドキドキしている自分に戸惑いながらお嬢様は口を開いた。