神魔界伝説
繭の中の日向は穴に落ちていった。



穴の中に落ちながら、繭が柔らかくなっていった。



触手のような物が繭を包んで、溶かしていった。



いつしか、触手は繭を吸収して、日向の体全体を包み込んだ。



日向は体から霊気が吸い取られてゆくのを感じて、そうされないように意識した。



体が筒のような所を通り抜けて、壁から顔が出た。
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