神魔界伝説
婦人は目を閉じて何かを思い出していた。



「そんな女の子も何人か連れて来られていたね。

大概は穴に入れられて樹に取り込まれたようだったけと」



「おばさん。

ありがとう。

探してみるよ」



日向は別な部分に移動しようとした。
だが、触手が固まっていて動けなくなっていた。



「畜生、固まってやがる」



婦人から話しかけてきた。



「息子が戻って来たら、この樹に捕らわれた人達を離してくれるように頼んでみるから、我慢して。」



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