私の子猫くん

「杏。僕は杏を裏切ったりしない。ずっと杏の隣にいさせてね。」






「……コウ。ありがと。」






それは一瞬だったかもしれない。







あるいは、とてつもなく長い時間だったかもしれない。







僕にはその感覚は分からなかったけれど、







杏は僕に優しく唇を重ねた。







「……何?今の。」







僕がそう尋ねると、杏の顔は真っ赤に染まっていて、涙はもう止まっていた。


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