私の子猫くん
4.かき乱す者
~side 杏~
カーテンから、差し込む朝日で目が覚めた。
隣には、コウが私を抱きしめて眠っている。
こんなに、幸せなんだ。
もう大丈夫。
「コウ、起きて。」
「ふにゃ……」
まだまだ猫っぽいところもあるけれど、私には段々男っぽくなってきたように思えて、ドキドキする。
「もう朝だよ。」
「……ふわぁ。おはよ~。」
「おはよう。眠たそうだね。」
私はそう言いながらコウの頭を撫でた。