私の子猫くん
それから私たちは軽く朝ごはんを食べて、午前中はゆっくりしていた。
といっても、ゆっくりしていたのはコウだけで、私は洗濯物を干したり、食器を片づけたり、いろんな雑用をしていた。
でも、ベッドで丸まっているコウを見るたびにとても心落ち着いたから、そんなに苦じゃなかった。
「ねぇ、コウ。」
「ん~。」
仕事が一段落して、私はコウの頭をまた撫でた。
「お昼からどっかに出かけよっか。」
「出かける?」
「うん……デートしよっか。」
私がそう言うと、コウの顔がパアッと明るくなった。
「い、いや、ほら、コウも丸くなってばかりじゃ体にも悪いし……」
「また照れてる。」
……何か今日はダメだなぁ。