私の子猫くん
「僕、のどかわいちゃった。」






しばらく歩いたあと、私たちは近くの大きな公園のベンチに腰掛けた。







「そうだね。随分歩いたもんね。」







気づけば太陽が真上に昇っている。







もうすぐお昼かもしれない。







私のお腹はまだ空かないけれど。







「じゃあ、何か飲み物買ってくるね。」






「僕も行こうか?」





「いいよ。座ってて。」






私はそう言ってコウの傍を離れた。


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