私の子猫くん
「ねぇ。あいつのこと好きなの?」






……恐い。話したくない。






でも、逃げちゃダメだって思った。もうここでケリをつけるんだって。







「……好きだよ。」







「ふぅん。もう僕のことは好きじゃないの?」








亮の瞳はじっと私の瞳をとらえて離さない。








「……好きじゃない。今更、何しに来たの?」








「決まってるじゃん。杏とやり直したくて。」








「……そんな心にもないこと言わないで。」



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