私の子猫くん

「……杏。僕言ったよね?杏のこと守るって。」





「……うん。」






「だから、杏のそんな顔見たくない。」





僕がそう言うと、杏はビクッと体を震わせた。






「何も隠さなくていいよ。」






「……コウ。」






杏はそう言って僕に体を委ねてきた。






「……大丈夫だから。」






しばらく僕は杏の頭を撫でてあげていた。






……この前までは、僕がこうやってもらってたのにね。


< 121 / 209 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop