私の子猫くん

「……コウ？大丈夫？」





「えっ……あ、うん。」





杏が心配そうに僕の顔を覗き込んでいる。





……これ以上、杏に心配かけちゃダメだよね。






「杏。僕、杏のこと大好きだよ。」






「……うん。」






「だから、大丈夫。何も隠さないで、僕に話をしてね。」






……杏の肩に手をやると、とてもか弱くて、いつの間にか僕はこんなにも逞しくなったのかと思った。






こんなにもか弱い杏を、僕はしっかり守っていかなければならないと改めて思った瞬間でもあった。