私の子猫くん
それは背が伸びたとか、体重が増えたとか、そんな物理的な要素のことじゃない。







ついこの間まではなかった包容力みたいなものが、ひしひしと伝わってくる。





「……杏?どうしたの?」





「え……あっ、ううん。何でもないよ。」







……きっと大丈夫。






「……そう?何か心配そうな顔してたよ?」






「大丈夫だよ。」






「……うん。僕、頑張るから。」






コウはそう言って、顔をくしゃくしゃにして笑った。



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