私の子猫くん


そうしたら次の瞬間、僕は1人の人間に抱き抱えられていた。




「……大丈夫?」




僕は、温かな手の中で、震えることしかできなかった。




「……とりあえず、私のところにおいで。」




……僕は、もう鳴けないと思っていたのに、




その人間の手の中で、もう一度鳴いていた。




……とにかく、僕が安心した瞬間だった。




僕は、目を閉じて、久しぶりに温もりの中で、眠り始めた。
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