私の子猫くん

「はい。これでいい?」






「おー、ありがとう。」






その時、杏がコーヒーを持って帰ってきた。






僕は思わず手を目にやって、涙を拭った。







「コウに何か変なこと言わなかった?」







「何も。ねぇ、コウくん?」







「本当に?コウ?」







僕は、杏の目を見て、ニコッと笑い、頷くことしかできなかった。


< 146 / 209 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop