私の子猫くん
「……杏。」
普段なら僕が杏より先に眠りにつくのに、今日は杏の寝顔をずっと見ていた。
杏もいつもこうして僕御寝顔を見てくれているのかな?
……そんなことを考えながらも、僕の頭の中には彼の言葉がずっと渦巻いていた。
……僕は杏の一番になれたつもりでいたのだろうか。
お互いが好きなら、それでいいと思っていた。
……でも、僕は杏から離れたくないよ。
……僕、頑張るから。
見ててね、杏。
……僕はゆっくりと杏の髪を撫でた。