私の子猫くん
「……杏。ごめんね。」






「……何が?」






「……僕、杏の一番になれなかった。」






私はコウの言っている意味が分からなかった。






「……ごめんね。」






……そう言っているコウの体が、段々と透け始めていることに気付いた。






「……コウ!体が……」







「……僕は、杏と一緒に暮らせて幸せだった。」






そう言うと、コウは私の体を抱きしめ、優しくキスをしてくれた。







「……ありがとう。大好きだよ、杏。」







「……コウ!」


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