私の子猫くん

「……コウ。」






こんな別れ方嫌だよ……。






戻ってきてよ……コウ。







「……コウ!」







その日は一晩中、声をあげて泣いた。






もう戻らないコウのことを想いながら、泣くことしかできなかった。






誰を責めることもできない。






ただ、最後に悲しい思いをさせたまま消えていったコウに、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。




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