私の子猫くん
正直、金銭的に打撃が大きかった。




でも、不思議とお金には糸目をつけなかった。




「ありがとうございました。」




たくさんのペット用品を買って、ペットショップを後にする。




「コウ。家に帰って、色々作ろっか。」




コウは、私の腕の中で、私をその大きな黒い瞳で見つめている。




「あ、でもコウのことは内緒にしないと。ペット禁止だし。」




バレたら厄介なことになっちゃう。




「まぁ、犬みたいに吠えないし、壁も厚いから、大丈夫。」




私は、そう言って空を見上げた。




……うん。




いい天気だ。
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