私の子猫くん
「で?この状況を私はどう理解したらいいの?」
美樹は私の部屋に入り、裸のコウを見てそう言った。
「いやぁ、私もまだよく理解できてないっていうか、なんというか……。」
コウは、尻尾を振りながら私にくっついている。
「まぁ、いいや。とりあえず、これを着せてあげてよ。弟の服、適当に見繕ってきたし、下着なんかも買ってきてあげたから。」
「あ、ありがと。コウ?とりあえず、これ着ようね。」
「えー、何か嫌だなぁ。」
「そんなこと言わないで、ほら。」
私は美樹が持ってきてくれた衣服を渡し、コウをひとまず脱衣場に行かせた。
「で?分からないなりでいいから説明して。彼は誰?杏の何なの?」
「うん……。」
私はとりあえず、自分なりに理解した内容をゆっくり美樹に説明した。