私の子猫くん
「で?コウくんを連れてきたと。」




「うん。今日はゼミだけだから、何とかなると思って。それに明日から三連休だから、どうするかはまた考えられるし。」





「ねぇー、杏?」



美樹と大学の入口でそんな話をしていると、辺りをウロウロしていたコウが私の名前を呼んだ。




近くには一匹の猫がいる。




「この子ね、お腹が空いてるんだって。何か食べさせてあげようよ。」





そう言って、ミャーミャーとなく猫を撫でていた。

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