ハルナツアキフユ
***
「大槻さん、ちょっと、いいかな」
放課後
男の声をかけられたとおもうと、わたしは体育館の裏の、人気がないところに来ていた。
「俺、大槻さんのことが一年生の頃から好きなんだけど
よかったら、付き合ってくれませんか」
相手は、一年生の時同じクラスだった武井くん
放課後、下駄箱で話しかけられ、呼び出され、告白された。
「ご、ごめんなさい
ちょっと急すぎて……」
「だ、だよね、ごめん」
そういえば
彼の部活は
確か…
「明日
試合があるんだ、バスケの
すごい強いところとだから、負けるかもしれない
だけど
よかったら、見に来てほしい」