地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】


「綾香さん、神龍に逆らうとはこういうことです。貸せ」



そう言って風間優斗は手を伸ばすとどこからともなく一人の生徒が出てきて私の鞄を渡した。




風間さんからはいつもの優しいオーラは無く、笑みが黒かった。




「僕はさっき綾香さんのこの鞄の中を、拝見させて頂きました。」




そう言って、鞄のチャックを勝手に開けてゴソゴソすると私の大切なアリスを取り出した。


「この縫いぐるみ、鞄にまで入れちゃってさぞかし大切そうに持っていますね。」



「アリス・・・返しなさいよ!!!!」




私はアリスを奪い返そうとするとヒョイッと高い位置に持って、私には届かないような位置で持った。



そんな私を見て、汚い笑い声が体育館中から聞こえる。



「あなたの大切なアリスちゃんはどうでも良いのですが、これは何ですか?」





そう言って、私に何かを見せる。



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