地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】


・・・・ネックレス?


なんでこれが重要なの?



見せられたのは、いつもアリスに付けていた、ブルーサファイアの宝石がついたネックレスだった。




「それがなんだって言うの?」



「惚けないで下さいよ。これは神龍の前の鬼神の初代が持っていたネックレスです。ほら、裏にも香織とローマ字で名前が刻まれています。」



ネックレスを裏にすると確かにKAORIと刻まれていた。



ていうか、神龍の前に鬼龍なんて族があったなんて聞いてないわよ!!



「このネックレスは三年前、廉が総長になった時、いきなり無くなったんです。」



「あぁ、あともう一つお聞きしたいのですが、ルビーの宝石がついたネックレスは知りませんか?これと対になっている。」




あっ・・・たしか、そのルビーがついたネックレスも三年前お兄ちゃんから貰った・・・家に置いてある筈。




「家・・・よ」



「・・・・やはり、持ってましたか。ルビーのネックレスは鬼神のもう一人の初代総長綾さんの物です」



なんでそんな鬼神の大切な物をお兄ちゃんは私に渡したの?



ていうか、絶対こいつ私が盗んだって思ってるでしょ。


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