地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】


「で、このネックレスは何処で手に入れたのですか?」



ここでお兄ちゃんの事言ったら・・・金髪野郎にキスしたのが私ってバレちゃう!!



絶対嫌!!それだけは嫌!!


「私がこの前お店でたまたま買ってネックレスにたまたま香織と綾って文字を彫ってもらったのよ!!たまたまよ!!」



言ってから気付いた。



あぁ、神様何故私はこんなに嘘を付くのが苦手なのでしょう・・・。



金髪野郎はいつの間にかあの王座の椅子に座って私の発言を聞いてニヤッと笑みを浮かべている。



「馬鹿ですか?」



敬語なのになんてムカつく発言なのかしら。



もういい!!めんどくさいし、私が盗んだって言っちゃえ!!謝りまくればなんとかなるでしょ。



「すいません。私が盗みました。」



その発言をした瞬間、私はその軽い考えを後悔した。



皆、目の色を変えて冷めた目付きで私を見た。




それ程こいつらにとって、大切な物だったんだ・・。



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