地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】
「はい、体温計」
お兄ちゃんは救急箱から体温計を取り出して私に差し出した。
体温計を受け取り脇の間に挟む、エラーにならないように銅像の様に待機していると、暫くしてあのお馴染みの機械音が鳴った。
ピピピッピピピッ
39.5℃!?
うわっ!!思ったより高いなあ。
「何度だった?」
「39.5度・・・」
「結構高いな。よし!!今日は絶対布団から出ないこと!!お兄ちゃん今日は用事あるから外行かなきゃいけないけど、良い子にしといてね!!」
良い子になれる気がしません!!!
今まで大体お兄ちゃんとの約束守れたことがないし・・・第一じっとしてられない主義だし・・。
そういうこと言われると逆に外出たくなっちゃうし・・。
まあ、取り敢えず頷いておこうっと。
「うん、わかった。」
「良い子良い子」
私の頭を撫でるお兄ちゃんを見て、破る気満々の私からしたら罪悪感で心が一杯になる。