地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】
「ふ~っ、久しぶりの授業だったから疲れちゃったな~・・・ね?綾香?」
「ですよね~・・・ってえぇ!?!?」
いっ、今確かにこの人綾香って言いましたよね!?綾香って!!初対面のこの私に!!
「ったく、鈍感な女だなー!!相変わらず地味な女如月綾香め!!」
前の地味男パート2がいきなりぐるんと顔をこちらに向けてうっざーい口調でこいつも初対面なのに私の名前をフルネームで言った。
「綾香を捕まえに来ちゃったー♪」
涼しい顔で軽々とセリフを述べると、黒縁の眼鏡を少しずらした。
チラッと見える瞳はあの桐谷廉とそっくりな瞳でこの人が桐谷廉以外の誰かだとしたらもうあの人しか居なかった。
「りゅっ竜さん!?!?」
私は驚きすぎて思わず大きな声を出し、皆の視線を更に集めてしまった。