地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】


「綾乃、そいつの腕、振り払え」


そいつとはつまり
竜さんのこと。

いくら廉に言われても
そんなこと出来る筈無い。

「優しい綾香がそんなこと出来る筈ないじゃん。あまり綾香を苛めないでよ。」

その時ピクッと廉の耳が
動いた気がした。



それは気のせいでは
無かったみたい。



「おい、さっきから綾香綾香って・・人の名前もまともに呼べなくなったのか?」


「そっちこそ。綾乃って何の話?」


う゛・・・っ
まずい、竜さんに
何も教えてなかった。


私が偽名を使っていることを。


どうか
・・・バレませんように。

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