地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】

伝説side廉



「類、綾香追ってきて」


「・・・・わかった」


眠そうにしている鬼虎の幹部類が
倉庫を出てあいつを追いかけにいった。


「・・・・本当、昔からそうだよね」


類が出て行くと兄貴はいきなり
こういってきた。


「お前はいつもそうだ。お前は綾香のなにがわかる?裏切られた、傷つけられた。本当に傷ついてるのはお前達だけだと思ってるのか?」



「お前だって・・あいつのなにを知ってるんだよ?あいつは最低な女だろ。二度も俺等を・・裏切って・・。」


この1ヶ月間あいつと過ごして正直楽しかった。

あいつと一緒にいると安心出来て、心から笑えた。

幸せの意味がわかった気がする。


でも・・・そんなの全部偽りだ。


全部あいつの演技。





幸せだと思っていたのは俺達だけだったんだよ。





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