地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】
類side



ねえ、綾香
・・・一体何処にいるの?

さっきから綾香の
後ろ姿さえも見えない。


一向に姿が見えないから
流石に俺の強烈な眠気は
吹っ飛んじゃったみたい。

もしかして・・・。

この町で一番危ない通り
゛蛇道゛にいるんじゃ・・。


俺の直感結構当たるんだよね。


あそこの道はスネークの縄張り。


一刻も早く見つけないと。


・・・手遅れになる。  

俺は全力疾走で蛇道へ向かった。 


あっ・・・いた。

綾香の後ろ姿を見つけ
顔が思わず緩む。


でもその時綾香は
口に布を当てられていて
薬を嗅がせられて倒れた。

そして前にいた男達に
抱かれて車に乗せられた。

俺は思わず大きな声を出して
君の名前を叫んだんだ。


その時男達と目があって
ニヤリとこっちを見る。


・・・・ムカツク。


俺は直ぐに総長に
連絡をした。


総長に、絶対怒られるんだろうなー・・・と思ったら何か意外に楽しそう。


はああ・・
こんな疲れるのも
眠れないのも
ムカつかされるのも
全部綾香のせいなんだからね?


ねえ、早く戻ってきてよ。

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