泡沫のキス




「お前さんも、人間になりたいのかい?」

「あなたはもしかして、魔女…?」


こくりと頷く彼女を見て、マリアは言いました。


「私を、今すぐ人間にして!」


魔女はニヤリと笑います。



「いいだろう。1ヶ月、人間になれる薬を与えよう。

もし、本物の人間になりたかったら恋をして、その人間の心を奪うのだ。

それが出来なかったら…、知っておるな?」


「私がその人を殺すか、私が泡になるのよね?」




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