オムライス
04月。

遥の高校の入学式の日。

遥は真新しい白のワンピースの制服に身をつつみ、家をでた。

その日、俺が仕事から帰ると遥は鼻歌を歌いながらご飯を作っていた。

『今日どうだったんだ?』
『早速ツレができた♪』

遥は明るい子だから入学式の日からツレができるのもおかしくない。

遥はツレの話をしながらご飯を作っていた。

今日はオムライスだった。

食べてみるとこれまでの料理の中で一番うまかった。

『超うめーじゃん。』

『でしょー。ツレにおしえてもらったの♪』

『なにを?』

『卵に牛乳いれたの』

『へぇー』

俺は遥が作ったオムライスを何も考えずに食べていた。

遥が彼女だったらなぁ。

ふとそうおもった。
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