オムライス
次の日。

『春樹ぃ。美鈴ちゃん、どぉだった?』

『なにが。』

『番号交換してたじゃん』

『中学で一緒だったヤツと交換して悪いか?』

『元カノだから?』

『は?』

『探してやったんだぜ?まぁ、簡単だったけど。』

『…』

『だぁから、頑張れよ。はやくしねーと俺がとるよ?』

『…ウチこない?』

『まじ?!遥ちゃんに会わせてくれんの?!』

遥が徹に恋をすれば…俺は…

『明日。こいよ』

『いくいくー♪』


帰って遥に明日徹がくることを知らせた。

『春樹の友達かぁ。じゃあ明日オムライスつくろっかなぁ』

『なんでもいいけど』

『なぁんか明日楽しみだなぁ』

『なぁ、遥』

『なに?』

『彼氏いんの?』

『前もいったじゃん。いないよ』

『そっか』

俺は何をおもったか遥の顔に顔を近付けてみた。

遥は俺をじっとみつめたままうごかない。

俺は顔を離して目の前のビールをのんだ。
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