君だけを……。
☆哀 side
*はじまり
朝日が差し込む部屋で、目覚まし時計が鳴り響く。
その音を聞き、ベッドの中で、もそもそと動く。
「あー、うるさいなぁ」
起き上がらないまま、手を伸ばして目覚まし時計を探す。
「って、今日学校!?」
勢いよく、起きた。
枕元にあった携帯を開いて、確認した。
「あっ、今日休みじゃん」
曜日を見たら、今日は土曜日だった。
だから、もう1度寝ようとしたその時だった。
自分の異変に気付いた。
「何で、裸なの?」
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