君だけを……。



「それで、知って欲しいことがあるんだ」



「知って欲しいこと?」




急に純のトーンが下がった。




「哀が直樹と別れた理由。

あれね、あんたの元カノが哀に、会いに来たんだ」



「は?何だ、それ」




驚いた。

あっさり別れたはずの元カノが、今になって登場するなんて。




「そんで、ひっぱたかれてる」



「は!?何で?
それこそありえねぇ」




俺は呆れてしまった。


何のためにそんなことをしたのか。




< 106 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop