君だけを……。
「悔しかったの……。
あっさり別れて。
調べたら、すぐに誰か、分かった。
だけど、すぐに行ったって、悔しさは晴らせないから……。
幸せのところへ行って、私のだって、見せつけたかった。
2人の仲を、壊したかったの……!」
自分勝手な言い分に、俺はとうとう怒鳴った。
「ふざけるなっ!
元はと言えば、お前の浮気が原因だろうがっ!」
「ごっ、ごめんなさい……」
元カノは、泣き出してしまった。